転職エージェントって悪い噂聞くけど、本当に使えるの?
エージェント以外の転職方法って何がある?
転職でエージェントを使わない時に気を付ける事は何?
求人の紹介・面接対策・自己分析など、転職に役立つサポートを受けられる転職エージェント。
非常に便利なサービスである一方、ネットでは「嫌い」「あてにならない」などの意見も目立ちます。
中には、実際にエージェントを利用したものの「もう二度と使いたくない!」と感じて、この記事に辿り着いた方もいるのではないでしょうか。
そんなあなたに向けて、この記事では”エージェントに関する悪い噂の真偽”や、”エージェント以外の転職方法”について徹底解説。
その他にも「エージェントを使わないで転職したい!」という方に向けて、注意すべき4つのポイントも紹介します。
結論、可能性を狭めない為にも転職エージェントは出来る限り利用した方が良いでしょう。
この記事を読めばあなたがエージェントを利用すべきかが分かり、さらに”あなたの力で”転職を成功させる方法が分かるはず。
あなたに合った転職方法を見つけ、「結果」だけでなく「過程」でも満足できる転職活動を実現しましょう。
- 最近はリファラル採用やソーシャルリクルーティングなど新しい転職方法も人気
- 転職の際はできればエージェントを使った方が良い
- 転職エージェントを利用しないなら3つの注意点は絶対に守るべし
もくじ
1.「転職エージェントは使わない方がいい」と言われる理由2選とその真実
非常に便利なサービスでありながら。ネット上では「役に立たない」「いらない」と言われることもある転職エージェント。
「使ってみたいけど、悪い噂があるならちょっと不安…」
そんなあなたのために、ここでは「転職エージェントは使うな!」と言われる理由を実際の口コミやデータから徹底検証。
噂のウソ・ホントをご自身の目で確かめて、実際にエージェントを利用するかを判断してみて下さい。
1-1.”ハズレの担当者” にこちらの希望をガン無視した求人を紹介される

Web上での意見
私の担当として電話をしてきたのは女の人でした。
私は、転職に関して、何が自分に向いてるかなどを相談しながら探ろうとしていましたが、この女のスタッフは、
”それならITですね、客先常駐っていう方法があるんですけど、今から紹介しますね”
???
私はまだ何にすればいいか探してる途中で、って言って、なぜそれならITになる?理由は?(笑)
やり方露骨すぎるし、対応雑だし、とにかく残念でした。逆にここ使って良かったって方はいるのでしょうか?
Web上での意見
企業に求める第一条件は面接で強調して伝えたが、それに合っていない企業を紹介してくる。話を聞いていない。求人を断ったところ理由を訊かれたので再度希望条件を伝え、それに合っていない旨を伝えると既読無視された。は?
折角エージェントを使って転職をするなら、自分が希望する条件が揃っている所に就職したいですよね。
しかし実際の口コミを見ると、担当者にこちらの希望を無視されて勝手な求人を紹介されてしまうケースもある様子。
酷い場合には、「求人はまだ探していない」と言ったにも関わらず求人の応募をゴリ押される事も…
もちろん希望に沿った求人紹介を受けられる場合が殆どですが、もし” ハズレ担当者”に当たったら、迷わずに担当者・エージェントの変更を検討しましょう。
1-2. 転職エージェントを使わない方が内率が高い

転職サイトデータ:dodaの公式情報より引用
「エージェントを通すと企業側の採用コストが上がって、内定のハードルが上がる」
ネット上ではこの様な意見も見られますが、ハッキリ言ってこれは”ウソ”です。
各エージェントが発表しているデータを見ての通り、エージェントを利用してもしなくても内定率は殆ど変わりません。
どちらも内定率は4%前後で、25社に応募して1つ内定を貰える確率となっています。
むしろ「第一志望の内定率」でいえば、面接対策などを受けられる分エージェントを利用した方が内定率が高い傾向にある言えるでしょう。
2.転職エージェントを使わないメリット・デメリット6選を徹底解説
「 転職エージェントを使わないで転職すると、具体的にどうなるの? 」
「 自分って転職エージェントを使った方がいい?使わない方がいい?」
転職エージェントのサービス内容・特徴から、エージェントを使わないメリットとデメリットを3つずつ紹介。
ココを読めばあなたが「エージェントを使うべきかどうか」が分かるので、利用しようか悩んでいる方は是非ご覧下さい。
2-1.エージェントを使わないメリット3選!

転職エージェントを利用すると、基本的には紹介された求人に応募していく形で転職活動が進みます。
「紹介されたものに申し込むだけなら求人を探す手間が省けて楽じゃん」
と思うかもしれませんが、裏を返せば求人を紹介されなければそもそも動き出す事すら出来ないのです。
さらに、選考が進めばあなたの志望度に関わらず面接をするため、全く興味のない企業の面接に貴重な時間を割くハメに…なんてこともザラです。
「自分の時間は自分で考えて使いたい!」
「自分のペースで幅広い求人の中から検討したい!」
という方は、エージェントを利用しない方が満足のいく転職活動が出来るかもしれません。
エージェント独自のルールに縛られないのもメリットの1つです。
規約の禁止事項としては、面談の無断欠席や情報の漏洩など基本的には社会人であれば当然のルールばかり。
しかし、中には「一度決まった内定の辞退禁止」などの取り決めがある場合も…
そんなルールに縛られずに自由な転職活動をしたい!
という方は、エージェントを使わずに転職活動をした方が良いでしょう。
ベンチャー企業を志望している場合は、エージェントを使うよりも転職サイトなどで検索する方が求人を見つけやすいと言われています。
というのも、シンプルに転職エージェントはベンチャー企業の求人を余り持っていないから。
ベンチャーの求人が少ない理由としては、一般的に「エージェント経由だと採用コストが高く、資金が少ないベンチャーにはハードルが高いから」だと言われています。
DENA等のメガベンチャーであれば話は別ですが、小規模な会社を目指す場合はエージェントを使わない方が求人を探しやすいでしょう。
2-2.エージェントを使わないデメリット3選!

エージェントでは、「転職のプロ」の視点から”無料で面接対策・書類添削のサポートを受けられます。
企業とのコネクションから「求める人物像」等に関しても熟知しているため、エージェントでの選考対策は転職において非常に有効だと言えるでしょう。
その様なサポートを受けられない事が、エージェントを利用しない1番のデメリットです。
「面接とか全然自信ないし、書類とか何をどう書けば良いのかわからない!」
という方は、転職エージェントの利用をおすすめします。
非公開求人とは、企業が転職エージェントだけに情報を開示している求人の事。
なんと、実はネット上に掲載されている求人は全体の2割程度に過ぎず、残りの約8割が非公開求人だと言われています。
さらに非公開求人は通常の求人よりも待遇が良い場合が多く、求職者からすれば「宝の山」とも呼ばれるほど。
エージェントを利用しない場合、この様な”非公開求人”を手にすることが出来る可能性が著しく落ちるという事は覚悟しておきましょう。
就職・転職活動において、企業に関する情報収集は基本にして必須の作業です。
情報不足は就職後のミスマッチにも繋がるため、なるべく多く・正確な情報を集めたいところ。
しかしネット上だけでは企業の表面的な部分しか分からず、実際の職場環境などコアな情報を得ることは難しいです。
その点、エージェントは実際に企業に足を運ぶ事もあるため、一般では知れない職場の雰囲気などについても熟知しています。
そういった「エージェントだからこそ知っている情報」を得られないことも、サービスを利用しない大きなデメリットだと言えるでしょう。
3.転職エージェントを使わない転職方法4選!【自力で理想をかなえる】
ここでは、転職エージェントを使いたくない人・使ってみたい人両方に知ってほしい「エージェント以外の転職方法」を4つ解説します。
昔から存在する方法からイマドキな方法まで幅広く紹介しているので、あなたに合った方法を見つけてみて下さい。
3-1.転職サイトを利用する
転職サイトとは、企業が一般に公開している案件を一括で表示しているサービスの事。
大量の求人情報から自分の希望条件(給与・勤務地など)を入力し、求人案件を検索することが出来ます。
求人の掲載に必要な費用が低いため利用する企業も多く、「取り敢えず求人を見たい」「どんな企業があるのかを知りたい」等の用途にも便利です。
しかし、転職サイトは求人を掲載する”だけ”のサービスなので、転職活動のサポートは一切してもらえません。
また、掲載されている情報は企業の表面的な部分でしかないため、口コミサイトやSNSなどで自ら情報収集をする必要があることも覚えておきましょう。
- 取り敢えずどんな求人があるのかを見たい
- 大量の求人からじっくり比較検討して就職先を決めたい
3-2. ハローワークを利用する
ハローワークは、簡単に言えば”地域版の転職エージェント”と言えるサービス。
対面での転職相談ができ、求人の紹介・適職診断・面接練習・職業訓練などの各種サービスを受けられます。
紹介される求人はその地域に根差した企業の物が多く、「転職に際して引っ越す事は避けたい」という方にはピッタリです。
しかしハローワークに集まる求人は質が低く、いわゆる”ブラック企業”や給与が低い求人多い傾向があります。
また、ネット上には「職員の対応が悪い」「面接対策が雑」等の声もあるため、利用する際はそれらの点にも注意しておきましょう。
- 転職に際して引っ越したりはしたくない
- キャリアに関する相談をしたい・誰かに話を聞いてほしい
- 求人の質はどうでもいいからとにかくどこかに就職したい
3-3. リファラル(社員紹介)を受ける
リファラルとは、実際に企業に勤めている人から紹介を受ける形ですすむ転職方法のこと。
企業内部にいる人から信頼度の高い情報を得た上で、企業に応募できる事が大きな特徴です。
また、紹介してくれる人が知り合いであればあなたのアピールもしてもらえるため、企業とのミスマッチも防げるでしょう。
しかし社員が持つ情報には限界があり、特に大企業であれば1部署の情報しか得られない可能性が高いです。
そのため実際にリファラルを受ける際には1人だけではなく、出来れば複数の社員から話を聞くことを意識しましょう。
紹介を受けるシチュエーションとしては、一般的に「飲み会」などプライベートな場が多いです。
仕事上の交友関係を良好に保ち続けることが、社員紹介を受けるために重要なポイントになるでしょう。
- 自分の能力を上手く人に説明するのが得意な方
- 見知らぬ人に突撃できるコミュニケーション能力がある方
3-4.SNSから企業にアプローチを掛ける
「 SNSを使って転職活動が出来るの…?」
と思うかもしれませんが、SNSを使った”ソーシャルリクルーティング”は昨今の採用活動におけるトレンドになりつつあります。
やり方は非常に簡単で、応募したい企業のSNSアカウントにメッセージを送るだけ。
メールや電話と違ってコミュニケーションのハードルが低く、日頃の投稿があなたの自己PRになるため特に20代の方にはなじみやすい転職方法だと言えるでしょう。
しかしSNSを利用した転職活動の難点は、まだソーシャルリクルーティングを本格的に採用している企業が少ない事。
これから採用する企業は増えていく事が予想されますが、少なくとも22年1月現在はあくまでも「併用」する形での活用をおすすめします。
- 日頃からSNSを積極的に行っている人
- メールや電話などの”古い”連絡手段を使うのが面倒な人
4.転職エージェントを使わずに転職するなら抑えないとヤバいポイント3選
「転職活動では絶対にエージェントを使いたくない!」
と考えている方に向けて、スムーズで満足の出来る転職活動をするために抑えて欲しい3つの注意点を紹介します。
中にはかなり面倒な物も含まれていますが、どれも転職成功には欠かせないので出来るだけ実践してみましょう。
4-1. 企業とのミスマッチを避ける為に自己分析・企業分析を怠らない
自分を知り、企業を知ることは転職・就職活動において基本中の基本です。
どちらか一方でも怠れば” ほぼ100%”後悔する結果になるので、面倒がらずしっかりと取り組みましょう。
企業分析では、企業のHPの他にも企業専用の口コミサイトも利用しながら情報収集を行いましょう。
その企業の平均年収に加えて職場の雰囲気についても分かるので、より確実に企業理解を深められるはずです。
また自己分析については、以下の点について考えると上手く行きやすいとされています。
転職しようと思った理由・転職したらどんな仕事をしたいのか等を紙に書いてみましょう。
それぞれ書き出せたら各項目について「何故?」と問いかけ、更にその理由を掘り下げます。
コツとしては、全て「ポジティブな理由」から考える事。くれぐれも、今の会社への不満から理由を見つけないように気を付けて下さいね。
ここではパーソナルな部分ではなく、仕事の中でのあなたの心の動きを掘り下げていきます。
- どんな時にモチベーションが上がる/下がるのか
- 周囲の人に頼られるのか/頼るのか
- 自己完結を好むか/協調性をもって取り組む事を好むか
- 論理的に動くのか/感情的に動くのか
「どうしても難しい!」
という場合は、jobgramなどのネットにある無料の性格診断サービスを利用してみましょう。
5分の診断であなたの性格の傾向が分かるため、時間が無くてもパパッと取り組めます。
今まで携わってきた仕事の中での経験について、深堀して言語化してみましょう。
- 具体的にどんな業務を行ったのか?どんな成果を上げたのか?
- その中であなたは具体的にどの様な事を考え、どんな努力をしたのか?
- その体験から何を得たのか?
以上のポイントについてまとめることが出来れば、STEP3は完了です。
ここで見えたポイントを元に、自らの市場価値を判断して適切な求人を見分けられるようにしておきましょう。
「 やり方を見てもよくわからないし、自分だけでやるのはちょっと不安… 」
という方は、「キャリドラ」や「マジキャリ」等の”有料キャリア相談サービス”も選択肢の1つです。
エージェント以上の質で自己分析・適職診断・キャリア形成のアドバイス等を受けられるので、困っている場合は是非利用してみて下さい。
4-2.自分の市場価値は経験ベースで判断する
「〇〇の資格持ってるし」「今の職場からならどこでも余裕っしょ」
こんな風に考えているそこのあなた、要注意ですよ。
転職による中途採用では、新卒採用とは打って変わって「経験のある即戦力人材」が求められます。
ただ資格や肩書きを持っているだけでは意味がなく、そこに経験や実績が伴って初めて市場価値が生まれるのです。
そのため、転職活動において求人を探す際には常に「今までの経験上、その職場で活躍できるか?」を問う事を意識しましょう。
4-3.転職活動に掛ける期間・スケジュールを明確に設定する
自分のペースで活動できるのがエージェントを使わない大きなメリットですが、それ故に中々転職先が見つからずにずるずると活動が長引く事も。
その様な事態を避けるためにも、「いつまでに・どんな計画で転職活動を終わらせるか」はしっかりと設定しましょう。
「 別に長引いてもよくない?」
と思う方もいるかもしれませんが、普段の仕事と転職活動の両立にはかなりの労力が必要になります。
ご自身の健康の為にも計画はしっかりと立て、期間内に終わらなければ一旦転職活動を休止する選択を取ることも重要です。
5.まとめ|転職活動の方法に迷っているなら取り敢えずエージェントに登録するのもアリ
- 最近はリファラル採用やソーシャルリクルーティングなど新しい転職方法も人気
- 転職の際はできればエージェントを使った方が良い
- 転職エージェントを利用しないなら3つの注意点は絶対に守るべし
ここまで「エージェントを使わない転職」について述べてきましたが、結論、エージェントは相当な理由がない限り利用すべきです。
何よりも非公開求人を見られない機会損失が非常に大きく、初転職の方にとって就業サポートを受けられない事はかなりの痛手になります。
しかし、だからといって適当にエージェントを選んで闇雲にサービスを使うのは御法度。
後悔しないためにも、以下のフローを参考にしてしっかりと準備した上でエージェントを利用しましょう。
エージェントを利用する際には、事前にある程度志望する業界や職種の当たりは付けておきましょう。
希望する職種すらない状態だとエージェントは何もできず、あなたも満足に求人紹介を受けることが出来ません。
ただ「なんとなく」で済ませるのではなく、具体的に「何故転職したいのか」「どんな企業に行きたいのか」は自分の言葉で言える事が理想でしょう。
転職市場では「即戦力」が求められる為、最低限のスキルや経験が無ければエージェント側も求人を紹介出来ません。
そのためもし未経験の業界や業種に飛び込む際には、事前にある程度の勉強や経験を積むようにしましょう。
例えばエンジニアに転職したいなら、プログラミングスクールに通うのは非常に有効な手段だと言えます。
一口に「転職エージェント」と言っても、それぞれサービスによって特色が異なります。
20代向け・既卒向け・IT企業向け・薬剤師向けなど様々な種類があるので、あなたの志望業界や状況に合ったエージェントを見つけましょう。
しかしエージェントは膨大な数が存在し、あなたにピッタリなサービスを見つける事が難しいのが実情。
「どうしても絞り切れない!」という場合は、リクルートエージェントの利用がおすすめです。
業界1位の利用者数・幅広い職種や年代の求人を持つため、きっとあなたの希望に合った求人がきっと見つりますよ。
これが最後にして最も重要なポイントです。
エージェントを利用するからと言って、担当者のいう事を1から10まで実践する必要はありません。
エージェントはあくまでも「転職のサポート」が仕事であり、最後に決断するのはあなた自身です。
あるあるの話として「紹介する求人全てに応募しろと言われる」というものがありますが、スケジュール的に厳しい・希望にそぐわない等の理由があれば、キッパリ断ってもOK。
エージェントの言葉はあくまでも参考程度に、決断する際の判断材料として捉える様にしましょう。
この記事を読んだあなたがピッタリな転職方法を見つけ、人生の新しいステージへの一歩を踏み出す手助けとなっていれば幸いです。