ちょくルートMagazine

2018/06/15

最大0円採用も可能!?今さら聞けない『リファラル採用』とは?

最大0円採用も可能!?今さら聞けない『リファラル採用』とは?
「リファラル採用」とは、既存社員からの紹介経由で採用を行うことです。
知り合いを会社に紹介することは特別なことではなく、これまでどの企業の中でも意識されず自然に行われてきたことかもしれません。
なぜリファラル採用が今注目されるのかというと、採用にかかるコストの削減や定着率などのメリットがあること、また昨今の人材不足により改めて、従業員からの紹介が採用経路のひとつとして有効であると見直されているからです。

では、リファラル採用にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

リファラル採用メリット①採用コストの削減

リファラル採用は、企業によっては「0円採用」です。
紹介者に紹介手当を付与したとしても、大手ナビに掲載する金額の1/10となるでしょう。

リファラル採用専用のツールや採用管理ツールなどを導入していたとしても、
紹介者は会社の価値観に共感できそうな人材を紹介してくれるので、
離職率も低いことも加味すると求人広告と比較し、リファラル採用は採用コストを抑えられる傾向にあります。

リファラル採用メリット②定着率に寄与する

リファラル採用は、既存社員が紹介した友人が入社することを奨励するシステムなので、
紹介されて入った友人は職場の雰囲気になじむことができますし、誘われて入った会社は辞めにくいものです。
誘った社員も、より張り切って仕事をするようになるでしょう。

自分がやりがいを感じて仕事ができているから「友人を紹介しよう」と思うので、
紹介者である従業員のモチベーションも高い傾向にあります。さらに同じ職場に友人がいることでそのモチベーションはさらにアップするので、
声をかけたほうもかけられたほうも、辞めずに働く人材になるわけです。

リファラル採用メリット③自社に合う人材にアプローチが可能

リファラル採用はいわゆる社内リクルーター制と言えます。
自社の良いところも悪いところも理解しているリクルーター(既存社員)が
自分の身内・友人の中で、自社で活躍できそうな人材を探すのです。

また、そういった人材は必ずしも求人市場では出会えない可能性がありますので、
自社にマッチする人材に接点を持つには、リファラル採用は非常に効率的・かつ効果的な手段です。

実際にリファラル採用を始めるにあたり、運用上、またはその特性上抑えておかなければならないポイントがあります。

リファラル採用を始める前の心得え

どちらかが辞めてしまうリスクもある
リファラル採用は、人とのネットワークで成立する採用なので、両者の関係性の変化によって離職につながってしまうこともあります。
またその逆もしかりで、転職の際にどちらかが新しい会社に誘い、そのまま離職してしまうかもしれません。

既存社員がもつ会社、紹介人物に対する認識違いがある
紹介者が自社の求人に対して正確に把握していない可能性があるので、
自社がターゲットとする候補者である可能性は100%ではありません。
またその逆も然りで、候補者の特性やパーソナリティーなどを誤って認識していると
入社後のミスマッチに繋がってしまいます。

正しくリファラル採用を社内で運用するには、どのようなことに注意すべきでしょうか。

リファラル採用を成功させるには

採用をリファラル採用一本化としない
リファラル採用は既存社員の紹介数に依存されるため、紹介が尽きてしまえば採用ができません。
採用計画人数が決まっている場合は、リファラル採用はメインの採用経路以外の補完的な役割として位置付けるべきでしょう。
また従業員の紹介のみだけであれば、少なからず似たもの同士、人材のタイプが偏ってしまうこともあるかもしれません。

紹介しやすい環境、システム作りが必要
紹介するまでに複雑な手続きなどで時間がかかることがあれば、紹介のハードルが上がってしまいます。いい人がいればライトに紹介してもらえるよう、どのような運用ができるか工夫したほうがいいでしょう。

候補者となる友人に会う時間を作らせるために会食手当を付けたり、紹介しやすいツールなどを導入することもできます。
リファラル採用は紹介者が自社の社員ということで、候補者の質が担保されているからこそ
このような紹介促進に注力すべきでしょう。

またミスマッチを防ぐため、友人に紹介するときは会社の良い所だけでなく、悪い所も包み隠さず伝えてもらった方がいいでしょう。
候補者に渡せるツールなどをあらかじめ用意しておくのも有効です。

リファラル採用で入社した事例

昨年アドヴァンテージには、2名の紹介者を通じて、2人がリファラル採用で入社しました。
1人は入社した数か月後、転職活動中の友人に会社を紹介してくれました。
その友人は前職の同期で親交も深く、仕事を探していることを知っていたためタイミングも良かったとのことです。
もう1人の紹介者も転職活動中の友人を紹介してくれました。業界・職種ともに未経験ではありましたが、人柄が会社に合うのではないかということで声をかけ、面接・採用に至ったのです。

いくら友人の紹介といえども、転職の意思がないと会社の人事にはなかなか会いにくいものです。
両者とも転職活動中のタイミングということが共通しておりますので、仕事探しの時期はやはりチャンスでしょう。

リファラル採用は、既存社員からの紹介がなければ運用することはできません。
紹介制度を整えることはもちろんですが、長期的に採用経路として運用していくには
既存社員が友人に薦めたい会社、または社外から魅力的に見える会社となるよう常に意識し、
会社として成長していくことが必要となるのではないでしょうか。

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