非正規社員のうち約6割は正社員を希望。そのうち7割は「なれるなら正社員になりたい」
【調査概要】
調査設計・分析:ディップ総合研究所 ディップレポート編集室 廣吉夕奈
調査名:ディップ総合研究所 「非正規雇用者の正社員就業に関する意識調査」
調査手法:インターネット調査(外部調査機関)
調査対象:47都道府県在住かつ、現在非正規雇用(アルバイト・パート、派遣社員、契約社員)で働いている15~59歳の男女(学生除く)
調査実施時期:2019年3月7日(木)~2019年3月11日(月)
有効回収数:9,365サンプル(そのうち、正社員を希望する3,000人に詳細を調査)
「正社員になりたいが正社員として働ける仕事がない」不本意非正規社員は約3割
非正規社員に対し正社員雇用の希望を聞いたところ、「希望する(64.1%)」、「希望しない(35.9%)」となりました。
うち、希望すると回答した64.1%(6000人)のうち、3000人に対し、非正規の仕事を選択した理由について聞くと、「正社員になりたいが、正社員として働ける仕事がなかった」と回答した、不本意非正規社員は31.2%となった。
一方で約7割の非正規社員は、隠れ不本意非正規社員とされ「なれたら正規社員になりたい」と回答している。
正社員への転職活動への不安「年齢」、「経歴」、「仕事内容」、「職場環境」
「隠れ不本意非正規」の方が正社員就業していない理由として、
「経歴が不安」19.7%
「自分にできるか仕事か自信がない」17.0%
「職場になじめるか心配」16.2%
などがあがりました。
年齢や経歴、仕事内容や職場への不安によって、正社員への転職活動ができていないようです。
※「転職活動したが、採用されなかった」「正社員就業を希望していない」を除く
一方で、67.1%の若年主婦、48.9%の中高年主婦(主夫)は、妊娠や育児、介護、病気などの理由ですぐに正社員を希望しているわけではないと回答しており、プライベートな理由によって正社員以外の働き方を選ばざるをえない状況もうかがえます。
応募検討意欲があがるのは「採用前に職場や働いている人や仕事内容を確認できること」
非正規社員に対し、どのような情報がわかった場合に正社員への転職活動へ意欲が増すかきいたところ、仕事内容や実際に働いている人の雰囲気などはもちろん、学歴が低いまたは職歴がない人、非正規雇用から採用された人が、どのように会社で活躍しているかを検討段階から知りたい傾向にあります。
関連記事
ちょくルートMagazineについて
ちょくルートMagazineは、経営戦略は「人」であると考える経営者、人事担当者向けに人材不足の問題を解消すべく、採用に関するニュースや求職者動向、成功事例を発信するメディアです。特に、自社採用サイトを活用した採用手法をお届けしています。