ちょくルートMagazine

2019/06/25

【3つの理由】Google、モバイルにてカルーセル表示リスティング広告をテストする

【3つの理由】Google、モバイルにてカルーセル表示リスティング広告をテストする
Googleが、リスティング広告の表示において2位以下をカルーセルの形で表示するテストをUSにて確認されました。もしこの表示が実装された場合
・今と何が変わるのか
・なぜGoogleは変えることを検討しているのか
上記を中心に本記事では解説をさせていただきます。

何が起こったか

SEMrushが「Xfinity」とモバイルにて検索した結果、リスティング広告の上位2位以下が、カルーセル表示されました。

まだカルーセル表示で表示されていないユーザーもいるため、現在この仕様はテスト中の模様です。

今と何が変わるか?

もしこの表示が正式実装された場合
①2位以下のクリック率は下がり、1位のクリック単価が上昇
②オーガニック枠に対するSEO熱が加熱
③人材業界では、オーガニック枠に強いIndeedや求人ボックスなどの求人検索エンジンに対応+自社採用サイトの必要性が高まる
上記の可能性が高いです。

なぜこの仕様になったのか

①Googleはこの仕様の方が売り上げが増える
②カルーセル表示が最近のGoogleの中でのトレンド
③ショッピング広告+上位にリスティング広告×4が同時に表示されると、画面が広告と関連サーチだらけになりさすがにユーザーが辟易する

の3つと考えられます。

なぜこの仕様になったのか~Googleの収益増を見据えて~

現在のリスティング広告の表示形式より、こちらのカルーセル形式の方が広告主に1位をより競わせる形になり収益増になるかのテストの意味合いもあると考えられます。

なぜこの仕様になったのか~Googleの中でのトレンド~

上記動画をまずはご覧ください。検索結果にカルーセル型で画像を表示するのが、Googleの最近のトレンドです。

PCと違ってスマートフォンは画面が小さいので、横にスライドして新しい情報を表示させることにより、縦の表示をスッキリさせる意図があるのだと思われます。

とにかく
・Top Stories
・Interesting finds
・PEOPLE ALSO ASK
・画像検索からの表示
などなど、
「あなたはこれを知りたいんだよね????」
とGoogleがユーザーの欲求(とGoogleは考えている)を先回りして上記のような表示でガンガン表示して、画像での訴求力が高い場合はカルーセルさせてきています。

代わりにオーガニック検索枠がかなり少なくなって、そこを調べたいユーザーにとっては不便になってきてはいるのですが...

なお画像でなくても、こういった形でテキストをカルーセル表示させるテストも行っている模様です。
(moving company = 引っ越し業者)

※通常はこちらの表示

↓なおFacebookもカルーセルの波に乗っている様子です。



なぜこの仕様になったのか~画面が広告と関連サーチだらけになる~

まずこの動画を見てください。

見られましたでしょうか?

さきほどの動画でもそうでしたが、現在USのGoogleではこのようにGoogleがユーザーのためを思って色々提案してきます。順番に改めて書いてみると

①ショッピング広告(カルーセル)
②リスティング広告
③オーガニック枠(3)
④画像検索からの表示(カルーセル)
⑤オーガニック枠(2)
⑥Interesting finds
⑦オーガニック枠(2)
⑧Amazonからの表示(カルーセル)
⑨ブランド別に表示(カルーセル)
⑩オーガニック枠(1)
⑪PEOPLE ALSO ASK(他のユーザはこんな質問をしています)
⑫他のユーザーはこんな検索ワードで検索しています

過去は
①リスティング広告
②オーガニック枠
③リスティング枠

だったのが、随分変わりました。

全てはGoogleの「ユーザーに最適な検索結果を届ける」から来ているのでしょうが、逆にここまで来ると見にくいなと私は思います。

とはいえ私がどう思おうが関係なく、多くのユーザーは何か商品をGoogleで買う場合、ここまで色々表示したほうが購入しているのだと思われます。そうでなければGoogleはこの表示を取らないですからね。

対Amazon意識

Amazonでユーザーが購入する場合、下記2パターンがあります。
①Googleで商品を検索して、Amazonで買う
②Amazonに直接アクセスして、Amazonで買う

どうにかAmazonにユーザーを行かせない方向で購入させる方向を探っているのも考えられます。ユーザーがAmazonに行かず、Google経由でその他ブランドの公式サイトやECサイトにアクセスして購入すれば、各ECサイトはGoogleに広告費をより支払う形になり、Googleは収益を上げられる形になります。

なお2016年の記事ですが、
38%はAmazonに直接アクセスして購入
35%はGoogleから検索を始めるというデータがあります。

Survey: Amazon beats Google as starting point for product search
Thirty eight percent of shoppers start with Amazon, 35 percent start with Google.
https://searchengineland.com/survey-amazon-beats-google-starting-point-product-search-252980

Amazon — 38 percent
Google — 35 percent
公式サイト or 小売りサイト — 21 percent
その他ECサイト — 6 percent

という内訳だそうです。

まとめ

人材業界にも大きく関係してきます。もしこの仕様が実装されたら、リスティング広告1位の枠を巡って大きな争いが起き、クリック単価がますます高騰しそうです。

とはいえそこまでGoogleに大量の広告費をかけすぎるのも、費用対効果としてはわからなくなってきます。なので、無料でできることもどんどんしていきましょう。

まず各種求人検索エンジンに対応した自社採用サイトを立ち上げましょう。立ち上げて、無料枠の
・Indeed
・Googleしごと検索
・求人ボックス
・その他求人検索エンジン
に求人を無料掲載していきましょう。

これら求人検索エンジンはGoogleのオーガニック枠(自然検索枠)で上位表示されることが多いので、対応して損することは無く、得しかありません。

そしてより効果を高めたい場合は同時に、これら求人検索エンジンにも広告を出稿し、多面的な露出を狙っていきましょう。

特にIndeedは以前強い影響力を持っていますし、求人ボックスも最近はかなり効果を上げてきています。

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【6ツール】Google for Jobs対応の採用サイト制作ツールまとめ
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