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2018/09/11

インターンシップ、これから開催する企業が失敗しないためには

インターンシップ、これから開催する企業が失敗しないためには
企業は早いうちから学生を持つことができ、学生は企業や業界の知識をつけることができるという、企業と学生の双方がメリットを享受できる就職活動として、インターンシップを導入する会社が増加しています。
また、インターンシップの導入社数の増加に伴って、企業側も差別化をして学生を集める必要性が高まってきています。

インターンシップ導入の背景

求人サイトリクナビを運営する株式会社リクルートキャリアの調べによると、インターンシップの導入社数は年々増加しており、2018年には70%以上の企業がインターンシップを導入する予定です。

このインターンシップ導入の背景には、経団連の紳士協定によって就職活動解禁が大学4年生の6月に後ろ倒しになったという出来事があります。
就活解禁が後ろ倒しになったことにより、企業は以前よりも短期間で採用を終わらせる必要があり、学生に十分に自社の魅力をアピールできずに採用予定数を確保できないという事態に陥る企業も少なくありませんでした。

そこで、就活が始まるよりも早い時期から学生と接点を持ち、自社のアピールをするために
インターンシップを開催するようになったのです。

特にB to Bの企業は学生に認知されていない可能性が高いので、積極的に自社を理解してもらう必要があります。

また、インターンシップは説明会とは違ってなんらかの業務やグループワークをしてもらうことになるので、優秀な学生がいた場合は本選考において優遇することが可能となっています。

優秀な学生を早いうちから囲い込むことで、採用する学生の質を保つことができるようになります。

インターンシップは学生側にもメリットが大きい

インターンシップに注目しているのは企業だけではありません。

就活に関して意識の高い人ほど、早期に企業と接点を持ちたいと考える傾向にあるので、大学3年生のサマーインターンを皮切りとして様々な企業のインターンシップに参加しようとします。

学生がインターンシップに参加することによって得られるメリットは、主に3つあります。

1つ目は、企業や業界への理解が深まることです。自分で興味を持って調べない限り、学生は企業の事業についてよく理解していないことが多いです。

そうなると、学生が興味を持つ企業というのは「年収が高そう」「華やかそう」とか「この会社の商品が好きだから」といった漠然とした基準によって決まってしまいます。そのため、学生はインターンシップによって企業や業界の仕事内容や魅力を正しく理解することができるのです。

2つ目は、社会人と接点を持つことができることです。
会社で1日をどのように過ごしているのかということや仕事のやりがい等は、その会社で働いている人に聞かなければわかりません。そのため、社会人とインターンシップで接点を持ち、後日詳しく話を聞くことによって自分が働いているイメージを持てるようになります。

3つ目は、学生が自分の能力をアピールできることです。
インターンシップにおいて能力を認められれば本選考に有利になると考えて、インターンシップに応募する学生は少なくないでしょう。企業側も優秀な学生を早めに見つけることができるので双方にメリットがあります。

インターンシップ実施の注意点

学生・企業共にメリットの多いインターンシップですが、実施にあたって注意することが主に2つあります。1つ目の注意点は、学生が能動的に取り組めるプログラムを用意することです。学生がインターンシップに期待することは業務の「体験」です。

単に仕事内容を知りたいだけならば説明会で足りてしまいます。実際にデスクを与えて社員が行うような仕事を体験させるのも良いですし、グループワーク形式にして事業立案を行わせるというのも立派な業務体験です。

ビジネスという「答えのない問題」を経験させることができるようなプログラムにしてあげましょう。

2つ目は、社員と交流する機会を設けることです。グループワーク形式のインターンシップにしたはいいけれども、人員を割けずに学生をほったらかしにしておくという事にならないように気をつけてください。

学生がインターンシップにおいて知りたいのは、「社会人ならどういう思考をするのか」や「自分の能力はどれだけ社会で通用するのか」ということです。

こういったフィードバックをしてあげることができるのは、まさに今現役で活躍している社会人だけなのです。インターンシップは学生が企業にアピールする場であると同時に企業が学生にアピールする場でもありますが、インターンシップの質が低く学生からの印象が悪いと、本選考にエントリーしてくれる学生の数はむしろ減少してしまいます。

インターンシップ導入社数が増加している今だからこそ差別化を

企業が優秀な人材を確保しようとした場合、インターンシップの導入社数が増加している現在では、インターンシップの段階から他社と差別化を図る必要があります。

インターンシップで「やりがいが持てそう」とか「社員が魅力的である」という印象を学生に与えることができたならば、採用活動が上手くいく可能性が高いでしょう。

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