ちょくルートMagazine

2018/09/27

「ガクチカ」が就活用語ランキング1位。面接で見るべきポイントは?

「ガクチカ」が就活用語ランキング1位。面接で見るべきポイントは?
就活生の間で「ガクチカ」「お祈り」といった就活用語が使われているのをご存知ですか?採用選考においてどんな質問を投げかけ、どういったことを評価するべきか悩んでいる採用担当者は少なくありません。就活用語ランキングから昨今の学生の動向をお伝えするとともに、選考時に見るべきポイントを紹介していきます。

「ガクチカ」とは?  就活用語ランキング

就活生の間では様々な就活用語が使われ、ときには意味がよくわからない略語を見かけることもあります。マイナビが行った「2019年卒マイナビ学生就職モニター調査 7月の活動状況」によると、就活生の間で流行した就活用語の1位は「ガクチカ」でした。

ガクチカとは「学生時代に力をいれたこと」の略語で、面接ではスタンダードな質問です。2位は「お祈り」で、選考に落ちることを指しています。これは、不採用通知に記載される「今後のご活躍をお祈りしております」の一文からきています。3位にランクインしたのは「サイレント」。その名の通り選考結果の連絡が来ないことで、不合格を示しています。

このほかには、内々定をもじって「無い内定」を表した「NNT」、企業が学生に対して就活を終えるように強要する「オワハラ」も上位にランクインしました。トップ10には入らなかったものの、目新しい用語として流行しつつあるものも複数見られました。選考に落ち続け、お祈りされる機会が増えることを「神に近づく」と表現。学生が選考辞退の連絡をする「逆お祈り」、説明会で頷き続ける人を表した「赤べこ」という用語も見られました。

就活生はSNSで就活状況を話題にすることも多いため、その中で新しい略語が登場したり使われたりしています。

また、同調査では「就活に影響したニュースワードは何か」という質問もしています。1位は「人工知能・AI」(31.2%)、ほぼ同じ割合で「働き方改革」(31.0%)が2位にランクインしました。次いで3位に「IoT」(28.5%)、4位「少子高齢化」(16.3%)、5位「女性活躍推進」(15.9%)が続く結果となりました。

注目度の高い最先端技術や社会問題といった話題が上位に入っていることから、就活生は時代のニーズをしっかり捉えていることがわかります。

「2019年卒マイナビ学生就職モニター調査 7月の活動状況」

「ガクチカ」で見るべきポイントとは?

面接の基本的な質問事項として、ほとんどの企業が取り入れているのが「ガクチカ」です。就活生は、学校で学んだことを始め、サークルやゼミの内容、留学経験、アルバイト、ボランティアといったことをテーマにすることが多くなっています。採用担当者はこれらの経験を聞いて、どのようなことを評価していけばよいのでしょうか。見るべきポイントを紹介します。

 

経験のインパクト


社会人と違い、学生は実績を伝えられる経験自体が少ないため、学生時代にがんばった成果を話すことは容易ではありません。しかし、経験がどのような成果を生みだしたのかを自分自身が把握していることはとても重要です。

成果のレベル感だけでなく、難しい課題にチャレンジしたのか、目標は達成されたのか、継続的に行ったのかといった視点で評価していきます。
 

プロセスにおける思考や行動


プロセスには、遂行能力や思考の特性が表れます。どのような課題を設定して実行したのかを聞くことで、課題分析力や実行力を知ることができます。また、何に難しさを感じ、どう乗り越えたのかという点も評価のポイントです。やり抜く力があるか、プレッシャーに対するストレス耐性はあるかなどにも注目しましょう。自身の経験を論理的に説明することができているかという点も評価のポイントになります。
 

価値観


価値観や行動特性を知ることは、自社に適している人材かを見極めるうえでとても重要です。パーソナリティを知るポイントとして、行動を選択する際の優先順位を聞いてみるという方法があります。たとえば、人との信頼関係を築くために何がいちばん重要かという質問では、価値観を知ることができます。また、立場の違う人の合意を得るために行ったことやその理由を聞いてみるのもよいでしょう。

これらのポイントを押さえながら質問を掘り下げていくことで、応募者のパーソナリティをより深く理解することができます。

ガクチカと自己PRの違いは?

ガクチカと混同されやすい質問項目に「自己PR」があります。ガクチカが過去の経験にフォーカスしているのに対し、自己PRでは自身の強みをアピールします。就活生の多くは、学んできた知識やスキル、人柄などを自己PRします。

採用担当者が気になるのは、この人材を採用したときに、どのように自社に貢献してくれそうかという点でしょう。自己PRを聞く際には、応募者が自社にとってメリットとなる点をしっかりアピールできているかに着目します。自己PRを聞いて人材への期待が高まった場合は、その応募者は企業分析や自己分析がしっかりできているとみることができます。

まとめ

採用難といわれる現在、新卒採用を成功させるには就活生の動向に敏感になっておくことが重要です。企業と学生との間のギャップを埋めて自社の適した人材を獲得できるよう、より良い面接を目指してください。

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