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2018/09/27

高卒採用はこれさえわかればOK! スケジュールとルールの注意点

高卒採用はこれさえわかればOK! スケジュールとルールの注意点
就活生の売り手市場が続くなか、高卒採用に目を向ける企業が多く見られるようになりました。高卒採用にはどのようなメリットがあるのでしょうか。また、採用を進めるうえで注意しておきたいルールやスケジュールについて紹介します。

高卒採用のメリット

まずは大卒採用と比較して、高卒採用にはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
 

採用コストを抑えられる


大卒採用ではメディアに広告を出すなどの採用戦略が必要になりますが、高卒採用はハローワークを通じて求人票を出すため広告費はかかりません。また、採用活動のために人件費をかけたり、会社説明会に費用がかかったりといったこともないので、コスト面においての高卒採用のメリットは非常に大きいといえます。
 

選考辞退のリスクが少ない


大卒採用では、内定を出しても辞退されるケースが珍しくありません。高卒採用の場合は企業への応募ルールがしっかり定められているため、内定を出せば、ほぼ採用が確定します。大卒採用のように、辞退者に備えて対策をとる必要がありません。
 

若手を早期に戦力化できる


大卒の新入社員と比べ、4年間の就労経験を積めることは企業に大きなメリットをもたらします。4年の間には専門的なスキルの習得を目指すこともできるでしょう。20代前半に活躍できる状態まで育てることも可能なため、企業にとって長期的な戦力となります。

高卒採用のスケジュールと流れ

高卒採用では学業への影響が出ないように、採用スケジュールや流れが定められています。順に説明していきましょう。
 

5月:ハローワークの求人申込説明会


ハローワークでは高卒採用を考えている企業に向けた説明会を開催しています。採用ルールについての説明があるので、初めて高卒採用をするという場合は参加することをおすすめします。地域によって開催日時が変わるため、事前に確認しておきましょう。
 

6月:ハローワークでの求人申込受付スタート


6月からハローワークでの求人申込受付がスタートします。所定の求人票に記載し、管轄のハローワークに提出します。ここで受理されたものが正式な求人票となります。ハローワークの確認印がない求人票は、学校側で生徒の推薦をしてくれないので注意しましょう。
 

7月1日~:求人票公開スタート・学校訪問


7月1日より求人票の交付が可能となります。募集したい学校へ求人票のコピーを持参または送付します。学校訪問をする際は、事前に学校側に連絡を入れるようにしましょう。
 

7月~8月:職場見学の実施


高校生を対象に、応募前の職場見学を実施することができます。仕事内容や職場の雰囲気を事前に知ってもらうことで応募意欲を高めることができるため、できる限り実施することをおすすめします。また、入社後のミスマッチも起こりにくくなるので、離職防止につながります。
 

9月5日~:応募スタート


9月5日以降、学校から企業へ応募書類が提出されます。応募書類を受け付けたら、すみやかに選考日程を学校および応募者に連絡します。
 

9月16日~:選考スタート


9月16日から選考をスタートし、順次内定を通知していきます。選考結果については、原則として1週間以内に書面にて通知する必要があります。結果の送付が遅れると応募者に多大な負荷をかけてしまうため、どうしても期日内に通知できない理由がある場合は、学校および応募者に結果通知日を連絡しなければなりません。

高卒採用のルール

高卒採用を行う企業は、次の採用ルールに注意する必要があります。
 

直接のアプローチはNG


高卒採用では、面接以外の場で企業が直接生徒にアプローチするなどの接触は認められていません。採用に関する連絡はすべて学校を介して提供していきます。これは、就職活動によって学校生活に支障が出ないようにするための配慮です。また、知識・経験が少ない高校生が、適切に企業や職務を選択できるようサポートする目的もあります。
 

一人一社制


高卒採用では、一度に複数の企業に併願できない一人一社制がとられています。9月5日に応募開始となったら、高校生は志望する一社にのみ応募書類を提出することになります。そのため、選考結果が出るまで応募者は待機状態となります。企業の選考結果通知が遅れると、応募者に甚大な被害を与えることになってしまうため、十分に配慮しなければいけません。
 

共通の書面を使用


応募者が提出する履歴書・調査書は全国共通のものが使用されます。企業から、これ以外の書類の提出を学校や応募者に求めることは禁じられています。

まとめ

高卒採用は大卒採用と比べると、厳しい規制があります。しかし、採用スケジュールや流れが厳密に決まっているため、短期間で採用活動を終えられるという利点もあります。早い段階から自社に貢献してくれる人材を育てられる高卒採用。人材獲得の選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

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