2018/10/10
業界知識のない学生に刺さる!会社説明会の実施の仕方とは
説明会に来る学生の中には、業界知識のない人も多くいます。
そういう学生は何を思って説明会に来ているのか、そういう学生にはどんな説明会が響くのかについて考えていきたいと思います。
また、そういった学生の中でも、自社に合いそうな学生に志望度を高めてもらうにはどうすればいいかも考えていきます。
そういう学生は何を思って説明会に来ているのか、そういう学生にはどんな説明会が響くのかについて考えていきたいと思います。
また、そういった学生の中でも、自社に合いそうな学生に志望度を高めてもらうにはどうすればいいかも考えていきます。
よく知らない業界の会社説明会、どんな学生が来る?
まず、よく知らない業界の会社説明会に来るのはどんな学生でしょうか。
時期にもよりますが、下記のことが考えられます。
1.就活を始めたばかりで、手あたり次第いろんな業界を見て回っている
2.内定を持っているが、新たな業界開拓に乗り出している
3.業界を絞っていない
4.なんとなく興味があったから来てみた
1.就活を始めたばかりで、手あたり次第いろんな業界を見て回っている学生
このタイプの学生は、まだ就活自体始めたばかりで手探りの状態です。
2~3月に多く見られるかもしれませんが、実はそれ以外の時期にも一定数います。
特に地方から上京することを考えている学生や部活が忙しい学生、公務員を目指していたけれど
かなわなかった学生などは、どうしても就活開始の時期がずれてしまうことがあります。
まだ就活のいろはを把握していないので、企業への評価が印象で決まってしまうことも
少なくありません。
2.内定を持っているが、新たな業界開拓に乗り出している学生
このタイプの学生は、すでに内定を持っているので就活自体はある程度慣れています。
企業について、自分と合うかどうかの判断基準を比較的はっきりと持っているでしょう。
他社で内定を取得した時とは異なる「就活の軸」を新たに据えている場合が多く、
新たな業界を知ることに強いモチベーションを抱いていると考えられます。
3.業界を絞っていない学生
このタイプの学生は、業界へのこだわりが少なく、もっと他の要素を重点的に見ています。
例えば、お金をたくさん稼げること、一緒に働きたいと思える社員がいること、
若いうちから裁量を持って仕事ができることなどです。
ある程度業界の大枠を定めている人もいますが、環境や実際の仕事場の雰囲気のほうが
彼らにとっては大事です。
4.なんとなく興味があったから来てみた学生
このタイプの学生は、製品をもとから知っていたから来てみた、
エージェントから紹介されて来た、空いている時間に開催されていたため来たなど、
興味を持った理由は様々です。
ほしい学生に好感を与えるためには
学生は説明会のどこを見ている?
業界知識のない学生は説明会のどこを見ているのでしょうか。
もちろん説明される内容を見ています。
しかし、実はそれ以上に「その会社ではどういう人が働いているのか」を見ていることが多いのです。
説明する人の話し方や表情はもちろん、受付での対応やすれ違った社員に至るまでかなり細かく見ています。
理由は、これから自分が働くかもしれない環境の情報を少しでも多く収集したいからです。
学生も様々な会社の説明会を受けていますので、一回の説明会で企業に対して、
どのくらいの志望度で臨むか決めてしまうことがほとんどです。
全員に好感を与える説明会なんて存在しない
では、「人」の面で、自社に合う学生から好感を持ってもらうにはどうしたらいいのでしょう。
実は、「どの学生にも好感を持ってもらうこと」と「自社に合う学生に好感を持ってもらうこと」は異なります。
前者は基本的なマナー、学生を見下さないとか挨拶を返すとか、
ごく当たり前なことである程度は保てます。
ただ、本当の意味ですべての学生に好感を持ってもらう説明会なんてできるわけはないのです。
それならば、自社に合う学生にピンポイントに響く説明会をすることが
かなり重要になります。
そのためには、学生の前に誰が出るのかを工夫をする必要があります。
「ほしい学生」に好感を持ってもらうために、どんな工夫が有効?
では、具体的にどのような工夫をすればよいのでしょうか?
工夫の例として、
ほしい学生と似た要素を多く持っていて、会社の社風によくなじむ社員を二人以上登壇させる
などが考えられます。
解説していくと、まずほしい学生と似た要素が多い社員が登壇することで、
自分もこうなりたいと思う学生の志望度を上げる効果が期待されます。
次に、会社の社風になじんでいる社員が登壇することで、社風に合いそうな学生の志望度を上げることができますし、
入社してから「なんか思っていた雰囲気じゃない」と言われることを避けられます。
二人以上の社員を登壇させることでは、会社の中で社員同士のコミュニケーションが
どういう風に行われているのか見せることができます。
二人の社員の年次は異なっていてもよいです。
むしろ、異なっているほうが社内の上下関係や社員同士のリアルな距離感がわかって、学生が得る情報は多いです。
これら三つの要素をおさえることで、学生はリアルな社内・社員の雰囲気を知ることができます。
合わないなと思った学生は自主的に去っていきますし、
「こういう社員になりたい」「こういう人と働きたい」と思った学生は残るのです。
どんな会社・業界説明が刺さる?
興味を持ってもらうことがまず第一
前項で「人」を工夫することについて考えましたが、そうはいっても会社説明会ですので、
説明の内容はとても大事です。
特に、業界知識のない学生にも興味を持ってもらうには、よりわかりやすく業界の説明からしていく必要があります。
そうなると、少し堅苦しく、細かいところまで話すことになってしまいそうですが、
説明会ではそこまでしなくてもよいと思います。
なぜなら、業界についての詳細な知識は学生が家に帰ってから調べることもできますし、
もし気になることがあれば後の選考や面談で質問することができるからです。
説明会ではむしろ、業界ひいては自社に興味を持ってもらうことの方が大事です。
ですので、説明会では業界についての大枠と具体的な仕事のイメージを学生の頭に残すことを
考えましょう。
興味を持ってもらうために①:エピソードを話す
興味を持ってもらうための方法として、業界や仕事についての説明の間に、
仕事中苦労したことや嬉しいと思ったエピソードを雑談のような雰囲気で交えるのはとても効果的です。
初めて知る業界の話は難しく聞こえがちですが、そこに「大変だった」「嬉しかった」などの感情が
入ることによって頭に入ってきやすくなります。
また、新入社員の一日の流れや入社後すぐは具体的になにをやるのかなどを
説明するのもよいです。
知らない業界のことだと、自分がそこの企業で働いている姿を想像できなかったり、
本当にその業務ができるのか不安になったりします。
そういう時に入社後のリアルな姿が示されると、具体的なイメージが湧きやすくなります。
興味を持ってもらうために②:仕事における厳しさを話す
さらに、ミスマッチを防ぐことや採用の効率化の点で、仕事の厳しさや
「こういうマインドがないと厳しい」という部分があれば伝えるのも効果的です。
どの企業もやりがいやほしい学生像は話しますが、どういうところが厳しくて苦労するのか、
最低限必要な素養は何かなどはあまり話しません。
前者も大事ですが後者もかなり大事で、ここを伝えておくことであきらかに会社と合わないと感じた学生は去っていきます。
そうなれば、学生もわざわざ選考に進んで落ちなくて済みますし、
企業側も合わない学生を選考する手間が省けます。
説明会の時点でネガティブな話をすることにためらいを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、
それで去るようであれば入社してもきっと長続きはしません。
業界知識がない状態で説明会に来る学生にも、いろいろな目的があります。
そういう学生たちに興味を持ってもらうには、説明会に登壇する「人」を工夫したり、業界や仕事についての具体的なイメージを持ってもらうことが大切です。
特に、ほしい学生に狙いを定めて説明会を企画すれば、採用の手間も省けて、よりほしい人材に響く説明会となります。
そういう学生たちに興味を持ってもらうには、説明会に登壇する「人」を工夫したり、業界や仕事についての具体的なイメージを持ってもらうことが大切です。
特に、ほしい学生に狙いを定めて説明会を企画すれば、採用の手間も省けて、よりほしい人材に響く説明会となります。
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