ちょくルートMagazine

2018/10/12

IT企業の受託開発(常駐)型と自社開発型の違いって何?

IT企業の受託開発(常駐)型と自社開発型の違いって何?
筆者の身近な友人にITエンジニアが二人おり、今回は彼らがそれぞれ異なる環境下で働いている、というところに着目してみました。
彼らはそれぞれ、受託開発型(客先常駐型)自社開発型という二つにジャンル分けでき、筆者も以前はITエンジニアとして受託開発型で働いていました。

実際に話してみると、思っている以上にそれぞれの働き方に差があったので、今回は彼らの日常に踏み入って、普段面接では聞けないようなプライベートな実態をまとめていこうと思います。

受託開発型の働き方 ~Rさんの場合~

〇Rさんのプロフィール


IT業界未経験
・プログラミングスクールに3カ月通い入社
・入社1年目

 

〇Rさんの仕事内容・会社環境


・大企業に常駐し、プログラマーとしてシステム開発を担当
・入社時の面接も自社ではなく常駐先
常駐先の執務室内には、さまざまな企業から派遣された何百人ものエンジニアが作業
・建物内は一人ひとりに貸与されているICカードをかざし、部屋を移動

 

〇受託開発型の働き方


 基本的にいくつもの案件が同時並行で動いており、それぞれ期日や対応する人などがしっかり決められているそうです。

一人ひとりに与えられる案件も複数あるため、一つの案件の対応を終えても、常にやるべきことは絶えないといいます。

未経験での入社ということもあり、まだ上司の指示通りに仕事を進めているので、Rさん自身が直接大企業の重役等と会議をするようなことはないそうです。

平均残業時間は一日平均一時間程度らしいですが、自分の対応している案件にトラブルがあったときは、それ以上になることもあるそうです。

 いろいろ聞いてみましたが、筆者が受託開発で勤務していた時の雰囲気とかなり似通っており、この働き方は職場が転々とすることはあっても、慣れてきたらどこに勤務することになっても基本は同じなのかなという印象を受けました

 

受託開発型のメリット・デメリット ~Rさんの場合~

〇メリット


・毎日新しいことを学ぶことができ、やりがいがある
・自社や上司に守られながら作業しているので大きな責任はなく、落ち着いて作業できる
・一緒に働く人がコロコロ変わりやすく、常に新鮮

 

〇デメリット


・不特定多数のプログラマーが開発してきたシステムなので、理解するだけでも一苦労
・仕事に慣れてきても、職場が転々としてしまうせいで落ち着きづらい
・一緒に働く人がコロコロ変わるせいで、作業が思うように進まないこともある

 

〇受託開発型の総評


 日々勉強するのが苦でない人、新しい物事を取り入れることを苦痛に感じない人などには向いていると言った印象でした。

筆者が以前受託開発で勤務していた環境よりは緩い雰囲気の環境という印象だったので、良くも悪くも現場次第で働きやすさが変わることが多いようです。

自社開発型の働き方 ~Kさんの場合~

〇Kさんのプロフィール


IT業界未経験
・プログラミングスクールに3カ月通い入社
・入社2年目

 

〇Kさんの仕事内容・会社環境


・プログラマーとして自社に勤務
・上司と二人きりのチームに配属され、既存システムの開発を担当
・入社当初は上司に教わりながら作業、今では一任されて自己判断で作業することもある

 

〇自社開発型の働き方


 基本的に直属の上司以外では自分の対応しているシステムのことを理解している社員がおらず、自分の判断で業務の配分を調整するなどして、システム開発を進めているようです。

上司と二人で進めていることなどからサポートしてくれる人はほぼゼロで、自分が仕事を進めない限り終わることはないとのことでした。

開発しているシステムには厳密な納期が定まっていないようで、のんびり作業をしているときもあるそうですが、最終的な納期が迫ってくると残業多めで作業していると言います。

残業は一日平均一時間程度のようですが、土曜日に会議等で出勤し、そのまま作業することもあるそうです。

 Kさんのさまざまな話を聞いていきましたが、自社開発型で働くということは、ある程度自由で融通が利きやすい反面、それ相応の責任が伴っているという印象でした。

自社開発型のメリット・デメリット ~Kさんの場合~

〇メリット


・自分のペースで仕事が進められる
・システム開発に関しても、かなり自由度が高い
・納期に追われることが少ない

 

〇デメリット


・自分が仕事を進めない限り終わることがなく、それなりの責任が伴う
・システム開発にルールがなく、自由が故にプログラムが複雑化する
・取引先企業とのやり取りも業務の一つのため、開発だけに集中しづらい
・少数精鋭なため、長期休暇が取りづらい
 

〇自社開発型の総評


 自社開発型の企業は、良くも悪くもしっかりと社風が出るといった印象を受けました。
受託開発のようにさまざまな企業が一堂に会して作業をしているわけではないため、自社内のローカルなルールなどが細かく存在し、それが社風に色濃く反映されていると思います。

自社開発企業に就職する際は、就職先の企業との相性が特に大事だと思うので、いかに面接等で探り出せるかがカギになってくると考えられます。
■まとめ
 受託開発型と自社開発型についてまとめていきましたが、いかがでしたでしょうか。
大体想像通りという面もあれば、思ってもみなかったという面もあったかと思います。

今回は受託開発型と自社開発型の二つに大きく分けてまとめましたが、ここで挙げた二人の働き方がすべてではないのは当然です。

大事なのは自分に合った会社で、自分に合った働き方ができることだと思いますので、彼らの働き方を参考にし、自分に合った働き方を見つけることが何よりも大切です。

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