2018/10/16
コミュニケーション至上主義の採用で逃す人材がいる!育てやすい人材の見極め方
コミュニケーション能力という言葉が頻繁に使われるようになって、近年では採用要項にその言葉が見られることも少なくありません。
ただ、コミュニケーション能力とはどんなものなのか、具体的に説明できる人は少ないのではないでしょうか。
実はそれ、企業も学生も同じです。この記事を通して「自社が求めるコミュニケーション能力」についてもう一度考えてみましょう。
ただ、コミュニケーション能力とはどんなものなのか、具体的に説明できる人は少ないのではないでしょうか。
実はそれ、企業も学生も同じです。この記事を通して「自社が求めるコミュニケーション能力」についてもう一度考えてみましょう。
コミュニケーション能力という言葉を聞いて、学生は何を思う?
学生にとって「コミュ力」とは?
学生にとっての「コミュ力」とは、イケてるかイケていないかを決める要素にもなりうる主観的・客観的指標です。
しかし学生の中で「コミュ力」はとてもふわっとしたもので、具体的に要素立てて処理されているものではないのです。
そして、そのイメージを就活に持ち込んでいることが非常に多いです。
採用以外の場において
採用以外の場での「コミュ力」の使われ方を考えてみましょう。
サークルやバイト先において、よく「私コミュ力ないから~」や「君ってコミュ力高いもんね」のような言葉をよく耳にします。
そんなとき学生が思い浮かべる「コミュ力」の高い人は、明るくて気が利いて、誰とでも話せる人です。
反対に「コミュ力」のない人と聞いて思い浮かべるのは、陰気で誰とも喋らず、話しかけてもまともな返事が返ってこない人です。
採用の場において:自分に「コミュ力」があると思っている学生
採用の場において「コミュニケーション能力がある人を求めています」と言われたとき、自分に「コミュ力」が(それなりにでも)あると思っている学生はどう思うでしょう。
大体の場合は、流し見して終わりです。理由は、特に確認する事項がないからです。
説明会などでその言葉を聞いて、自分って「コミュ力」あったかな?と再確認する学生はまずいません。
確認しようのないことですし、そもそもどんな力のことを言われているのかよくわかっていないからです。
採用の場において:自分に「コミュ力」がないと思っている学生
「ああ、またか」と思います。むしろ「コミュニケーション能力がなくても務まる仕事ってあるの?」と思います。
具体的に何を求められているのかわからないのに、完璧を求められているかのような気持ちになることもあります。
そこそこ話ができる人でも、自分に自信がない・完璧主義であるために、「コミュ力」ないもんなあと気後れしてしまうこともあります。
このように、学生にとって「コミュ力」はふわっとしたイメージでしかないのです。
社会人に必要なコミュニケーション能力とは?
自社が必要とする「コミュ力」を明確にする
前項で、学生がコミュニケーション能力についてふわっとした認識のまま就活をしていることについてお話ししました。
これでは、学生の側も具体的に何を求められているのかわからないままですし、企業の側もほしい人材とうまくマッチングできないかもしれません。
そうなると双方にとっていいことはありません。
そんなとき、企業の側から「自社で必要としているコミュニケーション能力」について噛み砕いて伝えることが有効になります。
そうするためには、採用する側が自社で重要視されるコミュニケーション能力についてきちんと説明できなければいけませんよね。
そこで、コミュニケーション能力の一つと考えられるものをいくつか挙げてみましょう。
ヒアリング能力が高い
相手の話から情報を得る能力です。
相手の話を引き出すのが上手い人や、少ししか話していないのにピンポイントで必要な情報を得る人、一見関係ない雑談から顧客の本当のニーズを引き出したりする人などがいます。
プレゼンが上手
人を惹きつける話ができる能力です。
場面に応じて適切な話し方、音量、声の調子を使い分ける力や、もっと聞きたいと思わせるような話の構成を考える力、聞き手が欲しい情報を欲しいタイミングで与える力がこれにあたります。
人とすぐ仲良くなる
多くの人を味方にする能力です。
情報量や興味の幅が広かったり、なんとなく憎めないような態度で、いろんな人を自分の協力者にする能力です。
気を使える・空気が読める
細かいところに気が付いて、相手や場の状況・状態を見ながらコミュニケーションの仕方を変えられる能力、人の感情の機微に敏感に反応する能力です。
このように、コミュニケーション能力という言葉一つの中に多くの要素がないまぜになって含まれています。
今示したのはほんの一例ですので、自社で必要な「コミュ力」とはなにか要素を取り出して、学生に具体的に説明してみましょう。
ほしい「コミュ力」を具体的に提示すれば、学生はとれる?
べらぼうに「コミュ力」が高い学生を望むのは無理がある
前項までで、どのような「コミュ力」が自社で必要とされているのかを具体的に提示することが、採用の場において有効であるという話をしました。
では、そうすればすぐにほしい「コミュ力」を持った学生がとれるのでしょうか。
答えはノーです。
人材不足の今、採用予定人数を達成できない企業も増えています。
そんななかで、あれもこれもと「コミュ力」がべらぼうに高い学生ばかりを狙っていては、採用を成功させることはまず無理です。
世間では「人が足りていない」とよく言いますが、実際は、学生の中にも10月まで就職が決まっていない人がたくさんいます。
そのなかに、あなたの会社で活躍できた人がいたかもしれません。
少し発想を転換して、自社の採用基準を見直してみましょう。
あれもこれもになっていないか?
例えば、「ヒアリング能力が高い学生」を求めているとします。
面接に来た学生は、相手の話を読み取る能力はすごくありますが、なかなか目が合いませんでした。
学生の間では「コミュ障」と言われてしまうような人かもしれません。でも、そこで落としてしまうにはもったいなくありませんか?
業務にあまりにも支障が出るようでは困りますが、ほしい「コミュ力」がプラスであれば、ほかの部分が少しマイナスでも多少は目をつぶってみてもいいと思います。
完璧な人間なんていません。
素直さや勤勉さがあれば、そういった学生はもともとマイナス面がなかった学生よりも成長するかもしれませんよ。
はじめから優秀な学生が来てくれるのに越したことはありません。しかし採用難の今、活躍できる要素を持った人材を育てることを視野に入れてもいいのではないでしょうか。
学生はコミュニケーション能力についてふわっとしたイメージしか持っていない。
そのため、ほしい「コミュ力」をもった学生を採用するには、企業が自社で必要なコミュニケーション能力をきちんと把握し、具体的に説明すること重要である。
また、完璧を求めず、ほしい「コミュ力」をもっている学生を育てていく意識を持つことも大切である。
そのため、ほしい「コミュ力」をもった学生を採用するには、企業が自社で必要なコミュニケーション能力をきちんと把握し、具体的に説明すること重要である。
また、完璧を求めず、ほしい「コミュ力」をもっている学生を育てていく意識を持つことも大切である。
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