ちょくルートMagazine

2019/06/07

Google、検索結果に表示される同一サイトを最大2つまでに変更

Google、検索結果に表示される同一サイトを最大2つまでに変更

日本時間2019年6月7日(金)、Googleの公式ツイッターが、「検索結果に表示される同一サイトを最大2つまでに変更する」とツイートしました。※例外あり

下記、公式ツイートの日本語訳を交えながら、人材業界への影響などを解説させていただきます。

Google公式ツイートの日本語訳

あなたはこれまでにGoogle検索をして、トップページの検索結果が同じサイトのものばかりだった経験はありますか?
現在Google検索で開始されている新しい変更は、検索結果においてより多くのサイトの多様性を提供するように設計されています。
このサイトダイバーシティ(サイトの多様性)の変更は、通常、トップ検索結果から同じサイトが2つ以上表示されないことを意味します。ただし、特定の検索に特に関連があるとシステムが判断した場合は、2つ以上表示されることがあります。
サイトダイバーシティ(サイトの多様性)は一般的にサブドメインをルートドメインの一部として扱います。IE:サブドメインとルートドメインからのリストは、すべて同じサイトからのものとみなされます。ただし、関連性があると見なされる場合、サブドメインは多様性を目的として個別のサイトとして扱われます。
最後に、サイトダイバーシティ(サイトの多様性)のローンチは、今週始まった2019年6月のCore Updateとは別です。これらは2つの異なる、関連のないリリースです。

このアップデートいつから開始?

2日前から開始していて、今日終わったそうです。
・US時間: 6月4日(火)に開始、6月6日(木)に完了
・日本時間: 6月5日(水)に開始、6月7日(金)に完了

ソースは下記Danny Sullivan氏のツイートになります。

※Danny Sullivan氏はGoogle検索の公式連絡担当者(発表者)です
※英語ですと、Google's public searchliaison

では実際にどうなったか

▼事例1
同一サイトが3つ出ているという報告のツイートになります。

これに対しDanny Sullivan氏は

「奇妙ですね...私の環境ではこの検索結果を再現できないです。同じ検索結果はまだ出ますでしょうか」とリプライしています。


▼事例2
「nail salon tustin ca」というクエリでも、同一サイトがたくさん表示されているという報告↓

これらの現象に対しDanny Sullivan氏は

「まだ完璧ではありません。他のリリースと同様に、今後も改善を続けていきます。」
と述べています。

日本の人材業界への影響

①Indeed
②求人ボックス
③大手求人サイト

などの大手サイトはダメージを受ける可能性があります。
(トラフィックが減る)

例として

▼Before
①Indeed
②Indeed
③Indeed
④Indeed
⑤求人ボックス
⑥求人ボックス
⑦求人ボックス
⑧タウンワーク
⑨タウンワーク
⑩タウンワーク

という自然検索の順位があったとして

▼After
①Indeed
②Indeed
③求人ボックス
④求人ボックス
⑤タウンワーク
⑥タウンワーク
⑦スタンバイ
⑧マイナビバイト
⑨マイナビバイト
⑩フロムエー

のような結果に変わる可能性があるということです。特にIndeedの受ける影響が大きい可能性が生まれました。

実際に検索してみた#1「「軽作業 九州 求人」

おお、Indeedが最大2つ、求人ボックスが2つですね。ビフォーの検索結果が無いので元々こうだったのかもしれませんが、今回のアップデート内容通りの検索結果ですね。

実際に検索してみた#2「大手町 派遣 事務」

これはすごいですね。
・エン派遣が最大2つ
・リクナビ派遣が最大2つ
・はたらこねっとが最大2つ
・ジョブチェキが最大2つ

もちろんこの検索結果も以前からこうだったのかもしれませんが...

「放送作家 求人」ビフォーアフター

Before (2019/04/25)
After (2019/06/12)

すごいですね!見事に
・求人ボックス: 3→2
・Indeed: 4→2
と減っていますね。

完全に表示が切り替わるわけではない

とはいえ、依然Indeedや求人ボックスが多く表示される可能性もあります。
下記ツイートにて、Googleが2つ以上同一サイトを検索結果に表示するのが最適と判断した場合は、引き続き2つ以上同一サイトを表示すると述べているためです。

下記日本語訳↓
このサイトの多様性の変更は、通常、トップ検索結果から同じサイトが2つ以上表示されないことを意味します。ただし、特定の検索に特に関連があるとシステムが判断した場合は、2つ以上表示されることがあります。

対策1~リスティング広告に予算を寄せる~

確実に上位を狙えるGoogleリスティング広告へリソースを割きましょう、となります。えげつないですね...

よって、この流れでGoogleリスティング広告に広告主が流れた場合、リスティング広告の単価が上がることが予想されます。

対策2~Googleしごと検索に対応する~

Googleしごと検索に対応しましょう。Googleしごと検索の枠が3から2になるわけではないので、以前変わらず対応するだけでトップページからの流入が狙えます。

おすすめ対応方法下記になります。ご参照ください。
【6ツール】Google for Jobs対応の採用サイト制作ツールまとめ
https://ad-vantage.jp/chokumaga/google-for-jobs/gfj0000019.html

対策3~幅広く求人を出す~

幅広く媒体を使いましょう。例えばIndeedだけではなく、
①Indeed
②求人ボックス
③求人媒体
など、幅広いサービスで求人を出しましょう。

手っ取り早いのは、これらに対応している自社採用サイト構築ツールを使って、
1)自社採用サイトに求人をアップする
2)フィードでIndeed、求人ボックスに求人データを吐き出す
3)Indeedや求人ボックスに求人が表示される

です。

まとめ

今回の変更によりIndeedを筆頭とした大手求人検索エンジンや求人サイトのトップページ表示が少なくなり、流入が少なくなる可能性があります。(Googleが検索結果に同一サイトを2つ以上表示されるのが最適と判断した場合は別)

とはいえIndeeや求人ボックスを無視してよいかというと、そうではありません。Indeedは引き続き検索結果1位2位を取ることが変わらず多いと思われるので、Indeed対策は必須です。

変わるのは、Indeedだけに頼るといった、1つの手法に頼り切りはますます危険になるということです。
Indeed、求人ボックス、キュウサク、スタンバイ、その他媒体など、自社採用サイトを幅広く対応することによって、検索結果トップ流入を狙えるようになるということです。

よって、今回の件でも、他社よりもより早く行動する企業が勝つ、ということになります。

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