パソナ(旧パソナテック)は、ITやエンジニアに関する求人情報を扱う大手人材紹介会社です。国内に多くの拠点を持っており、膨大な数の求人情報を扱っています。
パソナ(旧パソナテック)を利用するにあたって、利用者からどういった評価を受けているのか気になるところでしょう。
そこで今回は、パソナ(旧パソナテック)の評判や口コミについて、働き方や就業までの流れと合わせて徹底解説します。
パソナ(旧パソナテック)の利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
パソナ(旧パソナテック)の基本情報
まずは、パソナ(旧パソナテック)の基本情報について、働き方や福利厚生を詳しく紹介します。
パソナ(旧パソナテック)について
パソナ(旧パソナテック)は、ITやエンジニアに関する求人に特化した人材紹介会社です。
前の社名である株式会社パソナテックはIT求人にのみ特化していました。2022年10月1日にエンジニア求人に特化していた株式会社パソナエンジニアリングと統合され、現在の形となりました。
パソナ(旧パソナテック)は国内で幅広く展開している人材紹介会社です。北海道から沖縄まで、日本のあらゆる都市に拠点があります。
16,000社以上の支援実績を誇り、常に50,000件以上の求人案件を紹介しています。他社と比べて圧倒的な規模の人材紹介会社です。
パソナ(旧パソナテック)の働き方
パソナ(旧パソナテック)には、4つの働き方があります。それぞれの特徴について、見ていきましょう。
エキスパートサービス
一般的には人材派遣と呼ばれる働き方です。
パソナ(旧パソナテック)では、エキスパートサービスと名付けられています。
エキスパートサービスとして働くことになった場合、雇用契約は派遣会社であるパソナ(旧パソナテック)結び、就業先は派遣先企業となります。
就業先は派遣先企業ですが、給与の支払いをおこなうのは雇用契約を結んだパソナ(旧パソナテック)です。
給与の仕組みは、月給制となっています。
紹介予定派遣
最長6か月の派遣期間の終了後、派遣先企業で正社員あるいは契約社員として直接雇用される働き方です。
派遣社員として働いている間、企業とのやり取りはパソナ(旧パソナテック)がおこないます。
派遣期間が終了したからといって必ずしも直接雇用が結ばれるわけではなく、スタッフと企業の双方が合意した場合に限ります。
就職先や転職先を探している方におすすめの働き方です。
正社員
求職者が直接雇用を結べるように、パソナ(旧パソナテック)が転職支援をおこないます。
サポートするのは、パソナ(旧パソナテック)の専任アドバイザーです。
全国にネットワークを持つパソナ(旧パソナテック)の膨大な求人情報から、自身に合った就職活動がおこなえます。
BPOサービス契約社員
パソナ(旧パソナテック)と契約社員として雇用契約を結ぶ働き方です。
パソナ(旧パソナテック)が受託、または請け負った事業のために就業します。
パソナ(旧パソナテック)から受けた指示をもとに、受託先または請負先で働きます。
エキスパートサービスと同様に、給与を支払うのはパソナ(旧パソナテック)です。
ポジションには、プロジェクトオペレーターとプロジェクトマネージャーの2種類があります。
プロジェクトオペレーターは契約社員の1人として事業に取り組むポジションです。未経験の方でも働きやすいでしょう。
一方、プロジェクトマネージャーは事業の責任者として運営管理をおこなうポジションです。プロジェクトマネージャーとして働くには、相応の経験やスキルが求められます。
パソナ(旧パソナテック)の福利厚生
パソナ(旧パソナテック)では、さまざまな福利厚生が用意されています。
まずは、基本となる各種保険や休暇制度、見舞金、貸付金制度といったベーシックサポートです。
加えて、働き先での相談事に対応してもらえる相談窓口が設けられています。
さらに、健康診断や婦人科検診、健康セミナーといったヘルスケア、保育園の無料利用や家事代行サービスといったライフサポートなど、仕事に集中して取り組めるサポート体制が整っています。
その他にも、スタッフ優待やイベント、リフレッシュサロンなど、仕事や日々の暮らしを彩るサポートも充実しています。
パソナ(旧パソナテック)の評判・口コミ
パソナ(旧パソナテック)を実際に利用した方の評判や口コミについて、よいものと悪いものの両方を紹介します。
パソナ(旧パソナテック)のよい評判・口コミ
まずは、パソナ(旧パソナテック)を利用した方の評判や口コミのなかから、よいものを紹介します。
コロナ禍ということもあり、在宅勤務など柔軟な働き方が可能でした。
休日休暇についても、自身の業務タスク進捗が順調で他に迷惑がかからないのであれば遠慮なく有給を取得することができました。
派遣先企業にもよりますが、私が勤務していたところではリモートワーク(在宅勤務)可能でした。
極端な話し、業務影響がなければ丸々1か月出勤せず、リモートワーク可能でした。
引用元:enライトハウス
時代の流れについて行こうとしているのでフランクに接しやすく相談もしやすかったので良かったが、若手の成長環境には少し疑問を感じた。仕事の進め方やビジネスマナーに関しては弱いと感じた。
組織体制は良いと感じた。
時代の流れに沿った取り組みがあり、ダイバーシティなどは積極的に取り組んでいた様だった。
引用元:enライトハウス
業界内では比較的良いほうだと思う。手当も社会情勢によってかもしれないが積極的に働きやすい様に努めていると感じた。働きやすさからすると給与制度や査定などに関しても向き合ってくれるのでモチベーションも維持しやすかった。
上司にもよるが前向きに向き合ってくれるので精神的に安心した気持ちで日々の業務に取り組めると思う。年功序列というよりは実力主義だがある程度の忖度は必要になる。
引用元:enライトハウス
パソナ(旧パソナテック)では、働き方改革に適応した働き方を率先して取り入れています。
経験が浅くても、さまざまな挑戦ができるでしょう。
また、給与制度や査定といった労働条件にも向き合ってもらえるため、モチベーションを維持しながら働き続けられます。自身が努力すれば、その分だけ見返りが期待できます。
パソナ(旧パソナテック)の悪い評判・口コミ
続いて、パソナ(旧パソナテック)の悪い評判や口コミについても見ていきましょう。
担当営業だけかもしれないが、経歴についてよく見ない。契約が取れればなんでもよし的な風土
お昼休みの電話は出ない。
引用元:enライトハウス
年功序列、垂直関係で非常にコミュニケーションが難しい。非効率的なコミュニケーションが多く、意思決定も非常に遅い。
外国人に対する配慮はなさそうだ。
引用元:enライトハウス
きちんとした説明もなく、派遣先での就業が遅れ、就業が1ヶ月も遅くなったことがある。
営業の裁量に任せ切りのようす。
派遣社員を大切にしてくれない印象がある。
引用元:enライトハウス
よくも悪くも担当者との相性に大きく左右されるといった評判や口コミが多く見られます。
なかには年功序列が厳しい部署もあり、コミュニケーションがうまくとれない場合もあります。
派遣についても担当者によってその後の流れが変わってしまうかもしれません。
コミュニケーションがうまくとれておらず、就業するまでに時間がかかるといったトラブルも見られます。
パソナ(旧パソナテック)で働くメリット
パソナ(旧パソナテック)には、他社にはない独自のメリットが多くあります。そのなかでも重要な5つのメリットを紹介します。
他社に比べて高時給
パソナ(旧パソナテック)には、全国のITやエンジニアに関する求人情報が揃っています。
ただ求人情報がたくさんあるだけでなく、高時給の案件が多いのが特徴です。
全体の半分が時給2,000円以上を労働条件として挙げています。
月給に関して見てみると、ほとんどの求人情報が400,000円以上です。
豊富な求人数
パソナ(旧パソナテック)は他社と比較して、非常に大きな規模を誇ります。
求人情報の数も非常に多く、常に全国の50,000件以上を紹介しています。
充実した福利厚生
先述のように、パソナ(旧パソナテック)にはさまざまな福利厚生やサポート制度が用意されています。
人材紹介会社のなかでもとくに待遇がよいとされています。
なかでも、子育てと仕事の両立をサポートする福利厚生はとくに重要です。
パソナ(旧パソナテック)のなかに「パソナファミリー保育園」が併設されており、派遣登録していれば誰でも利用できます。
保育料は無料であるため、仕事に専念できるでしょう。
全国に60以上の拠点
パソナ(旧パソナテック)は、全国に60箇所以上の拠点があります。
北海道から沖縄まですべての都市に拠点があるため、国内のITやエンジニアに関するあらゆる求人情報が揃っています。
自身に合った働き方が必ず見つかるでしょう。
専任担当によるサポート
目の前にある今の仕事も重要ですが、今後のキャリアも意識したいところです。
パソナ(旧パソナテック)には、キャリアコンサルティングサポートがあります。
一人ひとりに専任担当がつき、キャリア面談が受けられる制度です。
これから身に付けたいスキルや仕事とプライベートのバランスなど、どのようなことでも気軽に相談できます。
漠然とした不安も、誰かに話を聞いてもらうことで具体的に考えられるようになるかもしれません。
パソナ(旧パソナテック)のデメリット
パソナ(旧パソナテック)には働くメリットが多く存在しますが、知っておきたいデメリットもいくつかあります。
メリットだけでなく、デメリットについても合わせて確認しておきましょう。
機械・電気・電子関連の求人数が少ない
パソナ(旧パソナテック)は、IT系の求人を扱う旧パソナテックとエンジニア系の求人を扱う旧パソナエンジニアリングと統合して現在の形になりました。
そのため、ITとエンジニアの求人情報を扱っています。
しかし、求人情報を細かく見てみると、比率としてはIT系のものに偏っています。
機械や電気、電子関連の求人情報は少ない傾向にあります。
地方の求人が少ない
パソナ(旧パソナテック)は全国に拠点を持ち、多くの求人情報があります。
しかし、地区単位で見てみると、求人情報の数に比率のばらつきがある点には注意が必要です。
多くの求人情報が、東京や大阪、愛知、福岡といった都市部に偏っています。
一方で、地方の求人情報については、都市部よりもかなり数が少なくなります。
パソナ(旧パソナテック)のキャリア選択肢
パソナ(旧パソナテック)を介して働く場合、キャリアの選択肢として4つが考えられます。
正社員
パソナ(旧パソナテック)は、正社員転職の求人情報に強いとされています。
正社員のなかでも、とくに重要なポジションになるほど、その求人情報は求人媒体では掲載されない傾向にあります。
一方で、パソナ(旧パソナテック)では独占求人を1,800件以上扱っているため、求人媒体では見つけられない求人情報に出会えるかもしれません。
派遣
パソナ(旧パソナテック)は、人材紹介会社として多くの実績を残しています。
40,000件以上もの派遣求人を扱っており、なかには月収80万円を超える事例も存在します。
勤務地やリモートワークなど、選択肢が幅広く存在するため、キャリアに合った仕事が選べるでしょう。
また、福利厚生のなかにはスキルアップを支援するものも含まれています。
キャリアコンサルタントのアドバイスを受けながら、自身に必要なスキルを身につけられます。
フリーランス
パソナ(旧パソナテック)では、フリーランスとして働く方向けにエージェントサポートをおこなっています。
専門知識を持った担当のエージェントが、キャリアの相談や求人情報の紹介をサポートします。
経験や専門的な知識、ノウハウが活かせる案件が多数揃っているため、自身に合った仕事が探せるでしょう。
未経験の方
パソナ(旧パソナテック)は、未経験の方向けのサポートも非常に充実しています。
まったく経験や知識がなくてもITエンジニアになる道が用意されています。
2か月の研修期間が用意されており、基本から実践で役立つスキルまで幅広く身につけることが可能です。
また、研修期間も給与が支給され、社会保険も完備されています。
さらに、取引先は600社以上あり、就業率は驚異の100%を誇ります。
今後のキャリアサポートも充実しており、ITエンジニアとして確実に成長していけるでしょう。
パソナ(旧パソナテック)のキャリアサポート
パソナ(旧パソナテック)には、一人ひとりのキャリア作りに役立てられる4つのサポートが存在します。
1つずつ見ていきましょう。
キャリアステッププログラム
パソナ(旧パソナテック)に登録していれば、誰でも無料で利用できるサポートです。
パソナ(旧パソナテック)で働く時間を有効的に活用できるように、一人ひとりがポジティブな将来のビジョンを描けるようにサポートします。
キャリアステッププログラムは、自己分析と職種紹介、目標設定、実行の4つのステップで構成されています。
キャリアについて考えるとき、まずは自身について理解を深めることが重要です。
自己分析では、複数の診断でキャリアや価値観について理解を深めます。
次のステップが、職種紹介です。国内に存在するITやエンジニアに関する職種、そして必要となる資格を確認できます。
ここまできたら目標設定、そして実行へと移ります。
キャリアコンサルティング
パソナ(旧パソナテック)に登録している方であれば、誰でも無料で利用できます。
30分程度を上限に、対面や電話、その他オンラインでキャリアに関するさまざまな相談がおこなえます。
実施しているのは、全国に数多く存在するパソナ(旧パソナテック)の拠点です。
相談する内容は、どんなものでも構いません。
自身の分析に関するものだけでなく、プライベートとの両立、さらに漠然とした不安についても相談が可能です。
eラーニング
eラーニングは、場所や時間を問わず、インターネットを介して自由に勉強ができるシステムです。
パソナ(旧パソナテック)のeラーニングには、1,200以上のカリキュラムが存在します。
基本的には有料のものですが、ビジネスマナーや、PCスキル、各種資格など、いくつか無料のコースもあります。
また、パソナ(旧パソナテック)を登録してから90日間であれば、すべてのカリキュラムが無料で利用可能です。
有効活用して、キャリア作りに役立てましょう。
その他の専門講座
その他にも、専門的な知識を学ぶための講座が多数用意されています。
国内外を問わず幅広くITエンジニアとして働くには、語学が欠かせません。
パソナ(旧パソナテック)なら、TOEICのテストを特別価格で受けられます。
そのほかにも、貿易事務や経理事務、金融事業、メディカルセクレタリー、英会話などが用意されています。
提携スクール
パソナ(旧パソナテック)に勤めていて、社会保険に加入していれば、提携スクールの授業を特別価格で受けることが可能です。
さまざまな資格に対応した提携スクールが、全国に多数存在します。
パソナ(旧パソナテック)で就業するまでの流れ
パソナ(旧パソナテック)を利用して就業するまでの流れを、4つのステップで紹介します。
1:マイページの開設
まずは、パソナ(旧パソナテック)に会員登録して、マイページを開設します。
パソナ(旧パソナテック)の会員登録ページにアクセスし、必要事項を入力してください。
2:プロフィールの入力
マイページを開設したら、今後の面談や仕事の紹介をスムーズに進めるために、プロフィールの入力をおこないます。
マイページから「プロフィール登録・編集」を選びます。各種プロフィールが変更できるページが表示されるので、項目を埋めましょう。
今後の流れをスムーズに進めるには、とくに職務経歴の入力が重要です。
3:面談
パソナ(旧パソナテック)で仕事を紹介してもらうために、まずは面談を受ける必要があります。
面談には、来社とオンラインの2つの方法があります。
来社面談は、札幌と東京、横浜、名古屋、豊田、大阪、京都、広島、福岡にある拠点でのみ可能です。
来社面談の場合は、身元証明書や印鑑、資格証明書、緊急連絡先情報を持参しましょう。
4:仕事の紹介
面談で話したことや職務経歴などをもとに、担当者から求人情報を紹介してもらえます。
担当者はプロフェッショナルではありますが、必ずしも紹介された求人情報が自分に合ったものとは限りません。
ミスマッチがないように、条件や必要なスキルなど、聞きたいことはなんでも相談しましょう。
紹介された求人情報のなかから気になったものがあれば、派遣先企業の面談を受け、合意が得られれば就業開始となります。
なお、パソナ(旧パソナテック)に提出した内容は、すべての求人企業に公開されるわけではありません。
応募意思をいただいた場合にのみ、その企業に履歴書および職務経歴書を提出します。
パソナ(旧パソナテック)に関するよくある質問
パソナ(旧パソナテック)を利用する際に気になるいくつかの質問について紹介します。
現在就業中でも登録できる?
パソナ(旧パソナテック)は、現在就業中であっても登録が可能です。
今の仕事が忙しく、面談の時間を確保するのが難しい場合でも、調整してもらえます。
他の人材紹介会社と併用しても大丈夫?
パソナ(旧パソナテック)は、他の人材紹介会社との併用が可能です。
人材紹介会社によって、それぞれ特徴が異なります。利用する人材紹介会社の特徴を踏まえ、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
未経験でも仕事が見つかる?
パソナ(旧パソナテック)で扱われている多くの求人情報が、経験者向きです。
しかし、登録に関しては未経験者でもおこなえます。
また、パソナ(旧パソナテック)には研修や就業サポートが受けられる未経験者向けの制度が多数存在します。
研修を受けながら着実にスキルを身につけ、働く道を選べるのはパソナ(旧パソナテック)ならではの魅力です。
派遣社員も有給休暇は取得できる?
パソナ(旧パソナテック)では、派遣社員であっても有給休暇の取得が可能です。
働き始めた日から継続して6か月勤務したタイミングで、勤務日数に合わせて有給休暇が取得できます。
例として、5月20日から働き始めたケースを想定してみましょう。
この場合、最初の起算日は5月1日となり、有給休暇が受け取れるのは6か月後の11月1日です。
以降は、1年おきに有給休暇を取得できます。
取得した有給休暇は、マイページから確認が可能です。
登録してから放置しても問題はありませんか?
パソナ(旧パソナテック)の登録後、放置していても問題はありません。
登録してから別の仕事が決まり、働いていたとしてもとくに罰則が発生するルールはありません。
しかし、登録している以上、仕事を紹介するために連絡が届くため、休会や退会などをおこないましょう。
まとめ
パソナ(旧パソナテック)は、ITやエンジニアに関する求人情報をお探しの方に最適な人材紹介会社です。
国内でもトップクラスの規模を誇る人材紹介会社であり、多数の求人情報を扱っています。
掲載されている求人情報の多くが経験者向けですが、未経験者向けのキャリアサポートも充実しています。
短期間で基本的なことから実践的なことまで学べる研修制度のほか、就業サポートまでおこなっています。
福利厚生やキャリアサポートが充実している点も重要です。
正社員だけでなく、派遣社員であっても多くのサポートが受けられます。
パソナ(旧パソナテック)の利用を、ぜひご検討ください。
<参考>
パソナ